このトランペットはヤマハ製のカスタムモデルですが、2003年(H15)頃に山野楽器によりヤマハでOEM製造、山野楽器でのみ販売されていたモデルです。当初の83モデルはYTR-6310Z(ボビーシューモデル)を基本にチューンされました。YTR-83Mはその後ボブマーロン氏、エリックミヤシロ氏の指導を受けてバージョンアップされたモデルです。山野楽器 ウインドクルーによれば、当時エリックミヤシロ氏が自分の使用する楽器として開発したものであり、実際にステージで使われていたとのことです。83Mの後継モデルとしての83X、最新モデルである83Aまで続いていたと思いますが、数量限定のため数年前に83Aも完売しているようです。(参考)以前に見つけた雑誌の83Mモデルの特集記事によれば、83MはMボア、ベル127mmで軽量化のため主管の支柱はなし、主管抜差管はリバースタイプ、３番スライドの唾抜きはなく、ピストン軸バルブガイドは真鍮製のモデルで最大の特徴は、当時のヤマハ最軽量(952g)と言われる薄いベルが採用されており、その結果更に高次倍音が出し易くなり、反応が早くコントロールが可能とのことです。薄いベルというと音が軽くなって割れやすいというイメージがありますが、YTR-83Mに採用されたベルは熱処理やハンマーリングによって加工され、ベルの薄さを場所によって変えてあるので、音が細くなったり硬くなったりせず、明るく伸びやかな音を発することができる。薄いベルがもたらす驚異的なレスポンスと音抜け、ハイノートでの軽い吹き心地と圧倒的なサウンドが魅力です。他の楽器を圧倒するオールラウンドなプレイを目指す人にお勧めとあります。参考まで。今回出品のYTR-83Mは、プロの方が使ってきたものを6年ほど前に譲り受けました。私はアマチュアなので月3〜4回の練習で使用しておりました。ヤマハのスタッフの勧めでハイスピードスプリング(神代モデル？)に変えてあり、更に軽いバルブコントロールが可能です。(標準も添付)プロの方の使用と20年を超える経過で、写真の通り多数のヘコミ、傷、サビ、塗装の剥がれなど多数見られますが、何の問題なく使用しておりました。83Mの何たるかを十分体感できると思います。管内洗浄等実施済みです。長々となりましたが、上記の記述をご理解の上是非ご検討ください。

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